たきざわ×わかもの紹介 秋良英男さん
🔷プロフィール
小学校:柳沢小学校
中学校:柳沢中学校
高校:平舘高校
所属:阿武松部屋(千葉県習志野市)
🔷お相撲さんの1日
5:30頃 起床
6:30 朝稽古開始
11:00頃 朝稽古終了
お風呂
ご飯(昼ちゃんこ)
13:00 自由時間・お昼寝
16:00 掃除・夜ご飯の準備
17:00 夜ご飯(夜ちゃんこ)
19:00 自由時間
門限までに帰宅し就寝
★取材レポート
・朝稽古
8時から朝稽古を見学させていただきました。朝日が差し込める中、ひたすら行われる稽古を間近で見ることができとても迫力を感じました。
・ちゃんこ
朝稽古終了後、お昼ご飯をいただきながら秋良さんにインタビュー。
この日のちゃんこは豚味噌でした。
🔷インタビュー
ーー相撲をはじめたきっかけは何ですか。
小学2年生の時、学校の先生に体が大きいから出てみたらと勧められて滝沢市のちびっこ相撲大会に参加したのが相撲をきっかけですね。初めて相撲の大会に出て、その時に滝沢の相撲クラブの案内をもらってクラブに入りました。その時は2位で2位だったのが悔しかったから始めたんだと思います。父親にやってみようかなと言ったら自分で電話するように言われて自分で電話をかけて申し込みました。
ーーそこからずっと続けられて今相撲界にいるんですね。
そうですね。小学校を卒業してもやめられず、中学校卒業するときにやめる気で盛岡の普通高に入学をしようと思っていました。そんな中、相撲クラブの忘年会でとある人に相撲をやめようかという話をしたらとても熱い人で握った手を離さず色々と話をしていくうち、相撲の強い高校を志望する流れになり親を説得して平舘高校に入学しました。
高校卒業後は大学に行こうと思っていましたが成績の関係から難しく、ご縁があってこの阿武松部屋に入門しました。稽古見学に来た時もここは都会過ぎなくてよいなと思い決めました。
ーー普段の生活は。
ここの2階の大部屋に住んで共同生活をしています。関取以外は大部屋で、阿武松部屋に力士は15名ほどいます。金曜日は稽古が休みなので出かけたり治療に行って寝たりしてします。
ーー相撲をしていてうれしかった思い出は何ですか。
小学校4年生の時に「わんぱく相撲」で良い成績を残し県大会に出て全国大会に行ったことですね。県大会の1位の人だけは東北大会なしで全国に行けるんです。それがすごく楽しくて。大会が両国国技館だったんですが、両国駅を出て国技館と反対にあるカフェ2階の中華料理屋で食べた角煮がとても美味しくて今でも忘れられない思い出です。東京ってすごいなと思いました。都会に出るチャンスはこれしかないと思って「わんぱく相撲」を頑張っていました。
ーー1年後もここに来たい!という思いで頑張ったんですね。逆に辛かった思い出はありますか。
辛いことは稽古じゃないですかね。あとは遠征に慣れてなさすぎて色々としでかしたことがあります。忘れ物はよくしました。子どもの頃に買ったばかりのジャンバーを忘れたて母親に怒られたり。まだ2回しか着てないと。大会中に持って行ったバナナを食べ忘れてカバンにしまったままだったり色々やらかしました。
両国で取組があるときは乗り継ぎなしの電車1本で40分ほどで行けるのでけっこう楽ですが、九州場所や名古屋場所の時はこっちからもうほぼ引っ越しです。
ーー学生時代に力をいれていたことは何ですか。
学校行事全般ですね。柳沢小中学校は複式学級で全校でも50名ほどしかいなかったと思います。同級生が5人しかいなかったので子ども会の会長や生徒会長など色々やりました。
人数が少ないので席も前の方で、高校に入学して後ろの方の席に座って初めて目が悪いことに気が付きました。「あれ、黒板見えない」と。(笑)それから眼鏡を買いました。
成人式は初場所で出られなかったですが写真が送られてきました。
ーー滝沢市のいちおしは何ですか。
難しいですねー。ビッグルーフ滝沢にまだ行ったことがないので行ってみたいです。岩手山には学校行事で登りました。小6で5合目、中3で頂上まで。登山は良いと思います。景色も良いし湧き水もきれい。自分が住んでいた柳沢は水がきれいでイワナやニジマスも見ます。運動会では地元のイワナの養殖をしているおじさんが来て、イワナのつかみ取りをしたり焼いて食べさせてくれたりおいしかった思い出です。
当たり前のように思っていましたが岩手の水はおいしいです。
ーー相撲をしていて大切にしていることは何ですか。
無理をしないこと。怪我だけはしたくないです。
ーーこれからの目標は何ですか。
直近の目標としては来年1年間は最高位を少しづつ上げていけることを目標にしています。(自身の最高位は幕下三十ニ枚目)
ーー若者や子どもたちへのメッセージをお願いします。
自分は小中学生の頃に滝沢市の色々なイベントに出ていて、あまり覚えてはいないんでが全部全力でやっていました。なので、面倒くさいなと思っても頑張ってやっていたら良いことがあるんじゃないかと思って頑張ってほしいと思います。
中学生の時、成人式で中学生代表としてお祝いの言葉を話すこととなり、あの頃は嫌だなと思っていましたが、人前に出ることの耐性がついたし、大人になってのネタにもなるので面倒くさがらず頑張ってほしいなと思います。
あとは家でゲームばかりするんじゃなく外で遊んでほしいです。
ーーありがとうございました。
高校を卒業し阿武松部屋に入門をした秋良さん。令和2年7月場所での取組から始まり現在は幕下三十二枚目。ちびっこ相撲大会や子ども会リーダー研修、学びフェスタ等滝沢市の事業に子どもの頃からたくさん関わってくれました。当時が懐かしです。
朝稽古でぶつかり合う音はとても大きく、4.55mの土俵を目いっぱい使って間近で見る取組はとても迫力がありました。
取材中は先輩からいじられたりつっこまれたり、楽しく過ごしている様子が伝わってきました。
怪我には気を付けて勝ち星一つひとつを大切に段位を上げていってほしいです。
次の1月場所は令和7年1月12日開幕です。これからの活躍を楽しみにしています!
🔷情報発信
・阿武松部屋のおかみさん日記
・星取表